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最近、あちこちで画像を見かけると思ったら、 知らない間に新型のR1200RS が発表されていた。 ニューモデルとなるこのR1200RS は、 かつてラインナップされていたR1200ST の後継モデルだと考えていいだろう。 そしてGS やRT と同じ空水冷の新型ツインエンジンを搭載し、 ボクサーモデルとしては、最高のパフォーマンスを発揮してくれそうだ。 それに何といっても喜ばしいのは、 伝統ある「RS」 の称号が復活したということ。 ボクサーツインのレンシュポルトへ跨って颯爽と走る... 言葉にしてみるだけで、何となくワクワクしてくるね。 まだまだ日本国内での販売時期や価格は未定のようだけど、 例によって BMW Motorrad International のテクニカルデータを見て あれこれ考察してみた。 やはり、まずはそのスタイリングから。 全体的なフォルムはスポーティーに纏められていて、 いかにもよく走りそうな印象を受ける。 特徴的なのが、シュラウドタイプのサイドカウル、 そして標準で装備されるアンダーカウルも、左右だけをカバーするタイプだ。 それは、やはり空水冷エンジンへ効率よく走行風を取り入れて、 より冷却しやすくするためのデザインなんだろう。 上から見てみると、グラマラスでもありスマート。 この角度から見ると、 やはり以前のR1200ST を彷彿させるけど、 こちらの方が新しいモデルのせいか、よりシャープな印象を受ける。 ハンドルからカウルマウントへ変更されたミラーも、なかなかグッドだ。 右サイドから見るとこんな感じ。 車体構成は最適化されていて、 ラジアルマウントされたブレーキキャリパーとゴールドアルマイトのFフォークが、 さりげなくスポーティーな印象を与えている。 またステアリングバーの位置はわりと高めに設定されていて、 タンデムやツーリングでの使いやすさも考慮したということが覗える。 そして特筆すべきなのは、そのフロントサスペンション。 このRS にはテレレバーシステムが使われておらず、 テレスコピックタイプの倒立フォークが採用されている。 これには少なからず驚かされた。 ボクサーモデルのFサスペンションはテレレバーシステムで、 R nineT だけが、スタイリング構成上の問題から例外なんだろうと思っていた。 ところが、じつはそうではなかったようだ。 そしてそのFフォークは、 S1000RR やR nineTとの共通パーツじゃない。 インナーチューブ径は45mm と、 わずか1mmだけではあるが細いタイプのものが与えられていた。 これは、走行時の適度なしなりを考慮したということかも知れない。 サーキットを走らせるのならともかく、 ツーリングシーンでの高剛性すぎるサスペンションは、 安心感を削ぐことにもなりかねないからね。 また、サスペンションはダイナミックESA で、 走行中に路面状態や走行負荷の状態に合わせ、 フルオートで減衰力をコントロールしてくれるという。 ニューモデルの車体は、もはや至れり尽くせりといってもいいね。 正面から見た姿はこんな感じ。 センタースタンドを下ろして走行状態にすれば、 もう少し低く構えたフォルムになるはず。 フロントスクリーンは、やや小ぶりながら上下可動タイプなので、 きっとスポーツツーリングには最適な大きさなんだろうね。 これがR1200RS のリアビュー。 すっきりとしていながら、わりとメカメカしく纏められていて、 これなら恰好いいといってもいいんじゃないだろうか。 ヘッドライトはハイビームとロービームが独立した2眼タイプで、 左右それぞれにポジションランプが装備される。 しかし残念ながら、 日本向けのモデルでは常時点灯式となってしまうはず。 どうやらライトカバーは専用設計のようだけど、 ヘッドライトユニット自体はS1000RR と共通パーツのようだ。 R1200RS のこのフロントマスクは、 おそらく好き嫌いの分かれる部分になるだろう。 ステアリングやメーター周りはこんな感じ。 一体成型されたステアリングバーは、 R1200ST のように高さ調整が可能なのだろうか... おそらくトップブリッジは、同時発売されるR1200R と共通のものだろう。 そしてそのパイプハン用のポストへ直接ボルト留めされているように見えるステアリングは、 その高さを調整するというのは無理なのかも知れない。 ハンドルスイッチをよく見ると、 左側へクルーズコントロールのスイッチが備えられている。 シートヒーターのスイッチは見当たらないものの、 やはり長距離ツーリングを意識して設計されているようだ。 また、電子スロットル機構ののE-Gas、 走行モードの切替が可能なライディングモードプロも装備されている。 ちなみに、RT と同様にシフトアシストPro も装備されることになるらしい。 そいつは、クラッチ操作を省略してシフトアップやダウンが可能になるという新機能で、 新型RT を試乗した時には市街地走行がとても楽だった。 ま、もし不要なら使わなければいいので、 あればたまには楽に走ることができる。 MAXパワー 125PS/7,750rpm MAXトルク 125Nm/6,500rpm を発揮する空水冷のニューボクサーエンジン。 GS やRT にも搭載されているこのエンジンのことは、 もはや多くを語る必要はないだろう。 どうやらR1200RS へ搭載されるエンジンは、 低速域でパンチを感じるような味付けになっているらしい。 おそらくGS と同様に軽めのクランクシャフトが採用され、 エンジンマネジメントシステムのプログラムが見直されているに違いない。 コンパクトなこのニューボクサーエンジンは、 新型モデルの車体に共通していえるマスの集中化、 そしてコントロール性の向上に一役かっている。 このRS もどんな走りを見せてくれるのか、今から楽しみになる。 サイレンサー容量が大きく太めのサイレンサーは、 わりとシャープなデザインへ仕上げられている。 リアのサスペンションは、 ボクサーツインモデル共通の左側からの片持ちスイングアームだ。 LEDテールを点灯させた状態がこれ。 こうして見ると、なかなか恰好いいじゃないかと思う。 新型のメーターユニット。 あいにく点灯状態のRS メーターの画像が見つからなかったので、 これはR1200R のメーター画像になっている。 大きく見やすそうなアナログスピードメーターの右側へ、 液晶バー表示のタコメーターや各種表示が表れるようになっている。 ただ、このメーターは少し残念かも知れない。 かつて液晶バー表示のSS車へ乗っていた経験から言うと、 この手のタコメーター表示は非常に見づらいのじゃないかと思う。 通常のツーリングなら問題はないと思うけど、 ちょいとワインディングを攻めてみようかという時などは、 少々イラつくことにならないか心配だ。 新型のR1200RS は、 こんなふうにパニアケースを装着したタンデムツーリングも楽にこなせそうだ。 こうして改めて見てみると、 スポーツモデルとしては少し高めに設定されているステアリングバーも、 なかなか程よいポジション作りに貢献している.. というべきなのかも知れない。 ツーリングでは、やはりパニアケースを装着しておきたい。 きっと意見は分かれるだろうけど、 パニアケースを取り付けた姿の方が、ボクとしては好みだなぁ... ちなみにRS と同時発表されたR1200R がこれ。 カウルレスのネイキッドスタイルなのと、アップタイプのパイプハンドル以外は、 ほぼR1200RS と共通のようだ。 ヘッドライトは異形タイプとなり、ストリートファイター的な印象になった。 丸型ライトのほうがよかったように思えるけど、 これはこれで慣れるのだろうか... 空水冷の新型R1200RS 、 帰ってきたレンシュポルトは、 なかなか興味深いモデルに仕上がっていました ^^ (追記) 肝心なことを書き忘れていました。 新型R1200RS の車重は走行可能状態で231kg 、 RT より40kg も軽量で、GS よりもさらに11kg 軽く仕上がっている。 テレレバーを採用せずテレスコピックとしたのは、 車体の軽量化のためかも知れません。 フロント周りが軽くなれば、おのずと回頭性が上がる。 R1200RS は、ボクサーモデルでトップクラスの運動性を誇るのかも知れませんね ^^ * * * * * 他にも試乗レポートや考察記事があります ^^ 「空水冷の新型R1200RT 試乗レポート」 「空水冷の新型R1200RT について考察してみる」 いつもご訪問ありがとうございます ♪ ぜひクリック↓ でランキング投票をお願いしますね ^^ サンキュ ☆
by akaya123
| 2014-10-15 23:20
| 雑記 (オートバイ)
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Comments(12)
おはようございます!
テレレバーの乗り味に惚れこんでRTに乗ってる身としては 通常のテレスコになってしまったのは少し残念かな… ESAがダイナミックになることで、テレスコでも テレレバーの良さが出せるようになったから? テレスコの方が軽量だから? 水冷化によるラジエターの置き場所確保のためのテレスコ化? あ、そうそう、今度の休日に能登行ってきまーす♪
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ガル
at 2014-10-16 10:41
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ツーチー
at 2014-10-16 12:44
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たんたんさん、こんにちは ^^
そうですね。私もテレレバーの独特の乗り味が好きなものですから、 少し残念に思いますね。 けど確かにおっしゃりとおり、軽量化というメリットがあるのかも知れませんね。 お、能登半島ですか! 今頃はちょうど気持ちい状態で走れるんじゃないでしょうか。 気をつけて楽しんできてくださいね ^^
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ツーチー
at 2014-10-16 12:47
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ガルさん、まいど ^^
微妙~ですか... (笑) ま、スタイルは好みの分かれるところでしょうけど、 運動性はきっとピカイチだと思いますよ ^^ ポジションも楽な感じですし。 そうですか1台? ^^
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tama_photo at 2014-10-16 19:24
ワタシはバイクの重さを重視しますね。
230キロといえば、前乗っていたハーレーのXL1200と同じくらいかな。 バッテリーが弱ったとき押しがけして、死ぬかと思いました。 還暦ヲヤジには200キロ以下がお似合いです。(^^;
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DUCATISTAers at 2014-10-16 22:51
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ツーチー
at 2014-10-16 23:20
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tama さん、こんばんは ^^
そうですね。たしかにtama さんが言われるように、 230kg ってのは決して軽量とは言えないかもしれませんね ^^ 私が去年まで乗っていた空冷RT は、パニアを付けると300kg でしたので、 相対的な評価として、まあ軽いか.. と。(笑) たしかに200kg までの車体の方が、気楽に乗れていいかもですねー ^^
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ツーチー
at 2014-10-16 23:24
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DUCATISTAers さん、こんばんは ^^
新しいモデルは基本的に気になります。 といって必ず欲しくなるってわけじゃないですけどね ^^ へたに試乗してしまうと悩みの迷宮へいざなわれますよ ^^ 現行の空水冷モデルはどれも、エンジンの水冷化なんて霞んでしまうほど、 車体性能の進化が素晴らしくて驚きますよね。 私は春に新型RT を試乗してからずっと悩んでいます(笑)
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いごっそう
at 2014-10-17 02:40
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その昔、BMWの外装内装と、何故カウルがこれほど分厚いのか?もっと薄ければ車重も軽くなるだろうにと思っていましたが、近頃のモデルの外装は理想通り日本車並に薄くデザインもシャープになりました。
ニューRSは私的にデザインからなのか何だか、行き過ぎて安っぽく薄っぺらく感じてしまいますが。実車を見れば、また違った印象になるかも知れませんね。とか言ってもニューモデル試乗はいつも楽しみです^^ 帰り道は試乗車との性能差からR100RT『壊れてンじゃね?』って気に毎回なります^^
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ツーチー
at 2014-10-17 21:59
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いごっそうさん、こんばんは ^^
たしかに、100 や80 の時代のカウルは分厚いうえFRP製だったので、 とてつもなく重かったですよね。 今どきのモデルは色んな部分が軽くなった分、 当時ほどの重厚感はないかもしれませんね ^^ R1200RS ね、きっと驚くほどよく走ると思いますよ。 私はこれ以上、迷宮にいざなわれても困りますので、 試乗するのは控えておこうか.. なんて思ってます(笑)
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いごっそう
at 2014-10-17 23:12
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ツーチーさんこんばんは。
おっ?「これ以上、迷宮にいざなわれても困りますので、 試乗するのは控えておこうか.. 」と言う事は、次期購入車両が、粗方決まっていると言う事ですね^^ 何にするのですか?~NEW RTかな?
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ツーチー
at 2014-10-18 07:20
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いごっそうさん、おはようございます ^^
いえね、最初は空冷のR1200RT中古車をもう一度買おうかと思ってたんです。 ところが新型のRT に試乗してみると、その車体の素晴らしさに惚れ惚れとしてしまいましてね ^^ ところがツインエンジンのフィーリングはやはり空冷の方が良い... ってなわけでしてね ^^ あと、じつは縦K への思いも捨てきれず、K1100あたりを2,3年乗ってみようか... とか.. (笑) なかなか考えが纏まりません(笑)
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