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オートバイへ乗り始めて37年。 今までに乗り継いだオートバイは、合計20台になる。 単純計算すると、2年足らずで乗り換えているように見えるけど、 複数台を所有していた時期がけっこう長かったので、 オートバイによって所有期間はまちまちだ。 気に入れば長く乗る。 そして、気に入らなければすぐに手放す。 今までの最短所有期間は、XR-BaJa の3ヶ月だった。 台数が一番多かった時には、自宅に5台のオートバイがあった。 もちろん、ガレージには入りきらないので、 そのためにわざわざ保管場所を借りていた。 その頃は、景気がよかったんだと思う。 世の中も 自分自身も (笑) ところが、今ではすっかり没落してしまったので、 中古車を買うのがやっとだ (苦笑) けどまあ、趣味として充実していれば、それでいいんじゃないかと思う。 5台もあった頃は、まんべんなく乗るなんてとてもできないので、 どうしても何台かは置物のようになっていた。 そこにあるのに殆ど乗っていないというのは、 じつは、それがちょっとしたストレスにもなる。 とはいえ、義務感で乗るなんてのは馬鹿げている。 やはり、時間がたっぷりあったとしても3台。 そうでなければ、2台持ちくらいがいいのかも知れない。 今は、R1200ST と置物R80 という2台体制。 そのうちR80 を復活させれば、ちょうどいい感じかなと思う。 話を戻すけど、乗り継いだ20台のうち、 5台がBMW のオートバイだ。 かつてはKawasaki フリークだった時期もあったけど、 今はBMW ブランドの旅力に惚れ込んでいる。 前置きがあまりにも長すぎるとは思うけど(笑)、 手に入れた順に紹介してみよう。 '86 BMW R80 '04 BMW F650GS '06 BMW R1200RT '85 BMW K100RS '07 BMW R1200ST で、ここからが本題 (笑) R1200ST を手に入れて1か月半。 できるだけ早く慣熟したいという思いもあって、 今までに2,500kmほどの距離を走った。 幸いなことに好天の休日が続いたので、 毎週末のどちらか一日は、オートバイへ乗っていたと言ってもいい。 そろそろ馴染んできたように思うので、 空冷ボクサーエンジンを搭載したスポーツツアラーの印象を 書いてみることにしよう。 まずはそのスタイル。 R1200ST の場合、カッコいいという人が約3割、 カッコ悪い、もしくはヘンな形だという人が約7割だ (苦笑) 特徴的なのは、どちらでもないとか、普通だという意見が殆どないところ。 ま、要するに、好き嫌いが分かれるデザインだということなんだろう。 それで、ボク自身はどうなのかというと、 決してカッコいいとは思っていない。 むしろ、少々アクが強すぎるんじゃないかと思っている (笑) だったら何でそんなオートバイを買うんだ... というようなツッコミもありそうだけど、 それは、ツーリングでの乗り味が素晴らしいからなんだね。 次にR1200ST の乗り味について書こう。 スポーツツアラーとして、この点には大いに満足している。 また、この部分は、どうしても以前乗っていたRT と比較してしまう。 まずその軽さが、すべてにポジティブな効果をもたらしている。 ロングディスタンス・ツアラーとして素晴らしい乗り味をもつRTと、 エンジンやプラットフォームを共通としながら、 R1200ST は50kg 以上車体が軽い。 しかも足つきがとてもいいので、 ツーリングへ出るとそのリラックス効果がばかにならない。 RT の場合、走り出してからのリラックス効果はとても高いけど、 ボクのように身長170cm に少し足らないライダーは、 パニア付き300kg の重量とバレリーナ足つきが少々辛い。 だから、止まる時もしくはパーキング速度の時などは、 常に緊張を強いられてしまう。 しかしST は、その点が気楽なので疲れにくい。 走りはというと、RT と同じエンジン、同じミッションながら、 やはり軽さがスポーツ性の高さを際立たせている。 だからコーナー出口からの加速などもなかなかいい。 といっても、DOHC になる前の空冷ボクサーエンジンは、 どこか牧歌的というか、穏やかで鼓動感を楽しめる特性だ。 これも以前乗っていたZX-10R のように、 まるで脳みそが置いていかれそうな暴力的加速じゃないので、 安心してスロットルを開けていけるところがいい。 コーナリングはなかなか楽しい。 空冷RT もそこそこスポーツ性が高かったけど、 バンク中はどうしてもその重さが気になった。 しかしST の場合、軽量ボディなのでコーナーを快走できる。 ハンドリングは、可もなく不可もなくというところだ。 ま、ボディが軽量な分だけRT よりいいという感じかな。 ライディングポジションは少し前傾姿勢で、 ツーリングにもスポーツライディングにも適していると思う。 そして、コーナリング中に上半身の納まりがよくなるセパハンは、 高くもなく低くもなく、ちょうどいい感じだ。 写真を見ると、ハンドルが少し低すぎるようにも見えるけど、 またがってみると、上半身が少し前傾する程度だ。 たとえ日に1,000km 走ったとしても、ろくに疲れないんじゃないだろうか。 穏やかなエンジン特性ながら程よい加速性能。 相対的とはいえ軽量で足つきのいい車体。 コーナリングにも適した疲れないライディングポジション。 適度な防風性と風を感じられる解放感。 ツーリング好きでワインディング好きのボクには、 ちょうどいいスポーツツアラーだといえるんじゃないかな。 しかし、このR1200ST のセールスが、 なぜあまり伸びなかったのか... やはり前述したスタイル面が、大きく効いているんじゃないだろうか。 食わず嫌いも、乗ってみりゃ少しは変わるんだけどなぁ.. (笑) ボクが乗り継いでいるBMW の5車種には、その特徴を表すような話がある。 ツーリング先でオートバイを停めて休憩している時などの、 オートバイ乗りじゃない一般の人たちの反応だ。 まずR80。 これの時が一番話かけられることが多い。 何となく安心するのか、普通の奥さんなどからも、 こんにちは~と挨拶されたりする。 それに、年配の男性からの視線がとても熱い (笑) 次にR1200RT。 これもけっこう話しかけられた。 一番多いのが、これ、幾らぐらいするんですか?というやつだ (笑) 終いには面倒になってきて、ああ.. けっこうします。なんて答えたりすることもあった (笑) そして、F650GS とK100RS。 この2台は、一般の人たちからはほとんどスルーされる。 たまにK100RS を見て、お、ヴィンテージですね.. なんていう人もいたが、 おそらく昔からの縦Kマニアだ。 で、R1200ST はどうかというと、これも見事にスルー (笑) それどころか、怪訝な顔をしながらライト周りをチラ見していく 中年男性が多いかなぁ.. (苦笑) まあいい。 これからも、これであちこちへツーリングに行こうと思っている。
by akaya123
| 2016-07-24 13:23
| 雑記 (オートバイ)
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Comments(15)
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tama_photo at 2016-07-24 14:53
ブサカワなところがSTの魅力ではないかと思っています。(^^;
隠れSTファン
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ツーチー
at 2016-07-24 15:03
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赤とんぼ
at 2016-07-24 17:41
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こんばんは ツーチーさん
暑い中 仔細なインプレ ありがとうございます。 私の場合 ロンツーに出ても高速のS・Aでも、乗り始めてこのかた20年お声がけと言うものはありませんでした。雰囲気・人柄が表れているのでしょうか?。(非) たずねられれば人並みに応対いたしますが。ハイ。
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tajin
at 2016-07-24 21:19
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詳しいSTのインプレ納得です、私以前はR1100-RS乗っていましたので良く理解できますね。
力が有って軽い作り、それはもうおしゃる通り素晴らしい乗り味と思います。 フロントフォークも太い作りですからシッカリ踏ん張りがきいてワイデングなんか最高と想像できます。 一度またがったこと有りますが足つき良いですよね---それに軽い(程よい重さ)。 それにしても良く走りますね...感心します。 まずは10万KMですかね?
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ツーチー
at 2016-07-24 23:00
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tajin さん
なるほど。R1100RS にお乗りだったのならよくお解りですよね。 ST はその後継モデルですから、RS を少し新しくしたような感じです ^^ 今は慣熟走行の段階ですので、普段より走行距離が伸びていますが、 まあ、最初のうちだけですよ (笑) そのうち通常進行へ移行して、またジムニーに乗ったり写真を撮りに行ったり 本を読んだりという休日になると思います ^^ そうそう、ハチマルを復活させるという作業もありました ^^
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ツーチー
at 2016-07-25 07:32
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赤とんぼさん
インプレといっても雑感をつらつらと書いているだけですので、 ツーレポを書くより楽なんですよ ^^ ただ、書いているとどんどん長くなってきますので、 そこそこの文章にまとめてしまうのが大変ですが (笑) オートバイへ乗らない人から話しかけられたりするのは、 ソロツーの時に限られてますね。 やはりオートバイ乗りが何人もいると、独特の雰囲気になるのでしょうかね ^^ SAなんかでは、自分から話しかけてみるのもひとつですよ ^^
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yosi
at 2016-07-25 11:17
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ツーチーさんの一つの歴史ですね(^.^)
それにしてもよく筆が走ること・・いやキーボードと言うべきか・・ ツーチーさんは物書きを生業にされているんでしょうか・・ 確か違いましたね(^。^)y-.。o○ バイク歴史の中では、やはり一番はR80かな・・・ R1200RTは写真見てても重量感が有ります。 私のRTも重いです。(^^;) F650GSの爆走シーンはすごい迫力・・ 撮影はどうされたんでしょう?
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toroi
at 2016-07-25 18:02
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私も現在、5台所有しています。
他人にはよく、『乗る尻は一つやぞ~』 と、言われますが、『私は、カレーはスプーン、蕎麦は箸でたべます。』 と、いい返します。 この真夏、屋根なしのバイクには乗れません。 それぞれのバイクの利点を利用しています。 と、言うと聞こえがいいのですが、どれも手放せない、単なる貧乏症かもしれないですね~
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ツーチー
at 2016-07-25 19:13
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yosi さん
全然違います (笑) 私は普通のサラリーマンですよ ^^ 通信事業会社で運営の仕事をしています。 F650GS の走行写真、あれ確か氷ノ山林道だったと思いますが、 友人にカメラを持たせ、道の真ん中へ立たせておいたんですよ。 で、私がそこへ向かって走って行くという寸法です。 友人曰く、スリル満点だった.. そうです (笑)
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ツーチー
at 2016-07-25 19:22
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toroi さん
お、5台も持たれてるのですか。そりゃ凄いですねー。 どれに乗ろうかと迷ったりすることもあるんじゃないだすか? ^^ 私もかつては4台 5台と所有していた時代がありましたが、 今はもう2台あればそれでもう十分というような気がしています。 あ、R80 は現在、置物でしたので、正確に言うと1.5台でした (笑)
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bmwr80h at 2016-07-25 20:21
こんばんは^^
すっかりオートバイライフに復帰されたようですね♪ これからも、刺激的なツーレポ楽しみにしております! R80に乗るようになってから、声をかけられる事が多いですね~。特に年配の方から。浜松はライラックのお膝元ということもあり、昔を懐かしむ方が多いです^^
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ツーチー
at 2016-07-25 22:06
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Dodori さん
コメントをありがとうございます。 いやぁ 久しぶりのコメントは嬉しいですね ^^ ハチマルに乗っていると、年配の方からけっこう声掛けいただけますよね。 昔を懐かしむ気持ちがあるのかどうかは分かりませんが、 昔ながらの単車って感じがいいのかも知れませんね ^^ あぁ 早く復活させようかと そんな思いが湧いてきますね ^^
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toroi
at 2016-07-26 09:25
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>どれに乗ろうかと迷ったりすることもあるんじゃないだすか? ^^
ほとんど、ないんですね~ たとえば、ツーチーさんの80が80GSなら、その日の仲間、目的地で自然とどちらに乗るか決まると思います。
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ツーチー
at 2016-07-26 16:50
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スマピカ
at 2020-02-29 09:21
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初めまして。昨日兄が『ど』中古のSTを買いまして、僭越ながらバイク輸送屋さんから40kmほど離れたガレージまで乗りました。ネットでよく書かれてる極低速トルク薄めの洗礼(エンスト)も2度3度やらかしつつ辿り着きましたが、乗り心地の良さと軽やかさにびっくりしました。すべてが洗練されててまぁなんと楽ちんなんだろうと。しかし、ビートもあるし。R100RS、R1100RT、R1150も乗ったことあったのですが隔絶の間がありました。
しかし世の中そんなに甘くなく、なんだかプロパンガスみたいなにおいがするなと思ったら、リアハブ(デフ?)からのオイル漏れで早速入院となりました。出来上がりが楽しみです。 私は普段MOTO GUZZI V7に乗ってます。
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